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イチロー選手について語るときバットの角度や足の速さだけを描くわけじゃない。
むしろイチローさんという個人が通ってきた道やその人間性について語られる割合がすごく大きい。
誰もが同じレベルにたどり着くわけではないから技術論が意味を持つ場面は少ない。
でも色んな人が憧れたり、尊敬して、その人間性に興味を持つから、人を描く文章が喜ばれる。
誰もが麻雀プロを目指すわけじゃない。
ただプロの試合を観戦して楽しむ可能性は誰にでもある。
プレイヤーに人としての興味を持ったとき藤原さんが書いたような文章は素晴らしい案内役になると思う。
専門家からは競技の本質から逸れていると見えるかもしれない。
けれど裾野が広がれば楽しむ人により多くの一般人が混じってくるのは自然なこと。
実際私は完全な素人。
いまだにプロレベルの麻雀のことはわからないし、プロを目指すこともないと思う。
でも今、麻雀を楽しんでるのは間違いない。
自分で草野球をしながらメジャーの中継を見て、たまにナンバーに載ってるイチロー選手のコラムを読む。
そういう楽しみ方でいいじゃない。
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麻雀の打牌選択にもたくさんの意見があるように、観戦記やコラムのあり方にも色々な意見があると思います。
アタシは藤原哲史という人の書く文章の大ファンです。
アタシの「好きな物書きベスト3」に名前を連ねる人です。
藤原さんはビールを飲んで酔っぱらうとよくこう言います。
「俺、麻雀好きだからさ。麻雀の話書くのも大好きなんだ。でも、それだけじゃなくて、その人の生き様っていうか、人となりとか背景とか、そういうのを伝えられたらいいなって思う。麻雀プロっていう存在が、もっと世間に認知されるようになるためにもね。だって俺、あそこで戦ってる人達みんな大好きだし、やっぱり憧れるよね。みんなそうだと思うんだよ。だからこそ、その人の人間臭さっていうかさ。そういうのを伝えたいんだ」
アタシが初めて女流雀王になった4年前。
2日目の観戦記を担当してくれていた藤原さんは、アタシのことをこんな風に褒めてくれました。
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「はい。」
アツい親被りをしても、笑顔と共に丁寧に点棒を渡す大崎。
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もしかしたら、アタシの麻雀がヒドすぎて、他のところでしか褒めるところがなかったのかもしれない。
でも、そんな些細な一コマを見ていてくれる人がいたことが本当に嬉しかったのです。
あれから4年。
毎年観戦記を担当してくれている藤原さんの目に映るアタシは、あの頃よりも成長できているかな?
出来ていたら嬉しいな。
水城も今年で3年連続。
五十嵐代表は2年前に連覇した時の最終日の観戦記を書いてくれています。
2人の目に映るアタシも、あの頃より少しだけでも成長できていますように。
第12期女流雀王決定戦
初日観戦記 水城恵利プロ
http://npm2001.com/joryu/12-joryu/12-joryu1.html
2日目観戦記 五十嵐毅プロ
http://npm2001.com/joryu/12-joryu/12-joryu2.html
最終日観戦記 藤原哲史プロ
http://npm2001.com/joryu/12-joryu/12-joryu3.html
本当に本当にありがとうございました。
また大切な宝物が増えました!
明日は朝から教室で早いというのに、ブログ書いていたらこんな時間!!
でもどうしても読んでほしいのです!!
ぜひぜひご覧になって下さいね(*´ω`*)


